Orbs 3.0:インターネットの未来のための重要な構成要素

Orbs Japan
Mar 3, 2022

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by Eran Peled

2022年は「Orbs 3.0」の年となることを発表します。

Orbs 3.0とは一体何なのでしょうか?

まずそれについて説明しましょう。

2021年初頭にDeFiにシフトして以来、OrbsチームはOrbs 3.0のための適切な基盤を築くことに懸命に取り組んできました。これには、5つの主要なL1+L2チェーンにまたがる30以上の主要なDeFiプロトコルへの統合、Orbsプロトコルへの必要な改善、L3構想の実証とユースケースのテストなどともに、ORBSをクロスチェーン資産にすることが含まれていました。

Orbs 3.0について、もう少し説明しましょう。

Orbs 3.0は、大きく分けて3つの構成要素で成り立っています。

  • PoS V3:OrbsネットワークのProof of Stakeメカニズム。EthereumとPolygon上のマルチチェーン・ステーキングを活用したネットワーク
  • レイヤー3:Orbsの価値提案。既存のEVMベースのL1およびL2上に別のレイヤーとして機能し、スマートコントラクトおよびDeFiアプリケーションの機能を強化
  • Web3.0:OrbsのGo-to-market。インターネットの次の進化における主要なプレーヤーになることを目標
  • 3周年:3月末にOrbsネットワークは、メインネットとトークンのローンチから3周年

これら3つのコンポーネントの組み合わせ: PoS V3、L3、Web 3.0は、Orbsを次世代のDeFiやWeb 3.0アプリケーションを展開したい開発者やプロジェクトに適したブロックチェーン・インフラと位置づけることになります。

それでは、1つ1つ詳しく考察していきましょう。

Orbs PoS V3 マルチチェーン・ステーキング

Orbsプロトコルは分散型であり、PoS(Proof-of-Stake)コンセンサスを用いて、パーミションレスのバリデータ(Orbsでは「ガーディアン」と呼ばれます)のパブリック・ネットワークによって実行されます。Orbsプロトコルは、アプリケーションの実行に必要な料金の支払いに使用されるORBSトークンを軸に、安全で分散化された方法でガーディアを選出するために使用されるインセンティブのシステムを提供します。

2019年3月にOrbsメインネットとともにローンチされたOrbs PoS V1は、外部からの監視とOrbs PoSメカニズムのセキュリティを追加するためのベース・レイヤーとしてEthereumを使用することにより、ハイブリッド・ブロックチェーンという新しいコンセプトを最初に導入しました。

Orbs PoS V2:2019年3月に登場した「The Age of Guardians-ガーディアンの時代-」は、OrbsのPoSステーキング・コントラクトをEthereumネットワークに完全展開することで、Proof of Workを超えるProof of Stakeアーキテクチャを次のレベルへと進化させました。V1が安全で安定した包括的なネットワークの維持に重点を置いていたのに対し、V2では活用とパフォーマンスが強調されました。

PoS V2への移行は、ほとんどのガーディアンが参加し、10億以上のOrbsトークンがステークされるなど、全体として大成功を収めることができました。しかし、Ethereum上での活動が非常に活発でもあったその期間は、DeFiプロトコルの利用が爆発的に増加し、Ethereumネットワークを利用するためのガス価格の大幅な高騰を引き起こしました。その結果、チームはOrbs PoS V2.5: Combatting the gas stormsをリリースし、PoS スマート・コントラクトと取引する際のガスコストを最適化することで、この問題を部分的に解決しました。

Orbs PoS V3では、Orbs PoSアーキテクチャの最新の改良で、EthereumとPolygonでのマルチチェーン・ステーキングを実装しています。

Polygon上でのOrbs PoSステーキングを追加することは、Orbsネットワークが利用可能なブロックチェーン・スタックを最大限に活用することを意味します。ベース・レイヤーとしてのEthereumのセキュリティ、L2としてPolygonのスケーラビリティと低料金を利用することができます。

このOrbs PoSの独自アップグレードは、V2のローンチ後にコミュニティから寄せられた重要なフィードバックの1つに対応したものです。Orbsステーキング・コントラクトを利用するOrbsデリゲータの現在の高いEthererumガス料金を軽減することが期待されています。

Orbs PoS V2
Orbs PoS V3

OrbsのPoSメカニズムは、Orbsブロックチェーンの基盤となるものです。Orbsステーキング・コントラクトは、約2億ドル相当のORBSトークンのTVL(預かり資産)を確保し、安全で堅牢かつパフォーマンスの高いネットワークを保証します。それは、開発者が分散型アプリケーションに力を注ぐのに適しています。

レイヤー3のインフラ・ブロックチェーンとしてのOrbs

2021年末、Orbsは、EVMベースのL1やL2のチェーンと連携して動作する独立した実行レイヤー(L3)としてOrbs Networkを活用するという最新のコンセプトを発表しました。

既存のL1(セキュリティ担当)、L2(スケーラビリティ担当)のインフラ・チェーンは、一般的に、すべてEVMのスマート・コントラクトとして実装されています。これらのスマート・コントラクトは、TVLの保管や処理には強いのですが、その機能は非常に限定的です。

既存のブロックチェーン・スタック上にレイヤー3としてOrbsを追加し、他のL1+L2レイヤーと連携することで、EVMベースのスマート・コントラクトの機能を大幅に充実させることができます。

パーミションレスのバリデータのパブリック・ネットワークであるガーディアンによって実行されるOrbsパブリック・ブロックチェーン・インフラは、ORBSトークンのPoSによって実行される独立したL3実行レイヤーとして機能することができます。

私たちは、既存のブロックチェーン構造に新たなレイヤーを追加できることを嬉しく思っています。このレイヤーは、DeFi空間において、現在利用できていない革新的なアプリケーションへの扉を開くものです。

Web 3.0: インターネットに革命を

Web 3.0とは、DeFi、NFT、GameFi、Metaverseなどの最先端技術のことを指す総称です。

Web 3.0のビジョンは、今日のゲートキーパーのいない、パーミションレスのアプリケーションであり、ユーザーはプロジェクトに関与し、ガバナンスの投票権を持ち、自分のデータを所有し、それを収益化することができます。

Orbsは、Web 3.0が掲げるビジョンと価値観に全面的にコミットしています。オープンソース、分散型、パーミションレス、トラストレス、トランスペアレント、ブロックチェーン技術によるものです。

私たちは、Orbs 3.0がWeb 3.0革命の中で大きな役割を果たすことができると信じています。

2022年:Orbsの年

PoS V3、L3、Web 3.0は、すべてOrbs 3.0を構成する不可欠な構成要素です。

Orbsは、ブロックチェーン・スタックにおけるこの新しいレイヤーのリーダーとして、独自の優位性とDeFiおよびWeb 3.0分野における素晴らしいステップを提供します。

Orbsチームはすでに、Orbsが開発者やプロジェクトにとって、Orbsネットワークを活用するL3アプリケーションを展開するための第一の選択肢となるよう、必要なツールや機能の構築に懸命に取り組んでいるところです。

そして最後にもう一つ…

奇しくもこの3月は、Orbsはメインネットのローンチから3周年を迎えます。今月は、Orbsのビジョンを構築し、達成するために一緒に協力してくださっている素晴らしいコミュニティに大きな感謝を捧げる時です。コミュニティのみなさん1人1人が、Orbsプロジェクトを今日に至るまで支えてくださった、なくてはならない存在です。

この素晴らしい旅を、この先もみなさんと続けられることに心より感謝しています。

最新情報については、Orbs公式 TwitterTelegramグループにご参加ください。

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